ゲーミングPCの浸透が凄まじい昨今、特に2024年彗星のごとく現れた「パルワールド」はSteam版で1200万本のセールスを達成(2024/2現在)し、Switchといった覇権CSゲーム機で展開されていないにも関わらずとてつもない販売実績を残しました。
そこでゲーミングPCにもより一層関心が高まっています。
ゲーミングPCとなると気になるのがGPU(グラフィックボード)事情について、今(24/2)現在展開されているメインストリームとなるGPUは「RTX40xx」シリーズ。
そのアップデート版となる「RTX40xx Super」シリーズが発売されました、来るであろう「RTX50xx」へバトンを繋ぐ中間グラフィックボードの主力となりそうですね。
スペック比較
| RTX4080 SUPER | RTX4080 | RTX4070Ti SUPER | RTX4070 Ti | RTX4070 SUPER | RTX4070 | |
| NVIDIA CUDAコア | 10240 | 9728 | 8448 | 7680 | 7168 | 5888 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Shaderコア | Ada Lovelace 52 TFLOPS | Ada Lovelace 49 TFLOPS | Ada Lovelace 44 TFLOPS | Ada Lovelace 40 TFLOPS | Ada Lovelace 36 TFLOPS | Ada Lovelace 29 TFLOPS |
| レイ トレーシング コア | 第3世代 121 TFLOPS | 第3世代 113 TFLOPS | 第3世代 102 TFLOPS | 第3世代 93 TFLOPS | 第3世代 82 TFLOPS | 第3世代 67 TFLOPS |
| Tensor コア（AI） | 第4世代 836 AI TOPS | 第4世代 780 AI TOPS | 第4世代 706 AI TOPS | 第4世代 641 AI TOPS | 第4世代 568 AI TOPS | 第4世代 466 AI TOPS |
| 定格 クロック | 2.29GHz | 2.21GHz | 2.34GHz | 2.31GHz | 1.98GHz | 1.92GHz |
| ブースト クロック | 2.55GHz | 2.51GHz | 2.61GHz | 2.48GHz | ||
| VRAM | 16GB GDDR6X | 12GB GDDR6X | ||||
| メモリ 転送レート | 23Gbps | 22.4Gbps | 21Gbps | |||
| メモリ インター フェイス幅 | 256ビット | 192ビット | ||||
| メモリバス 帯域幅 | 736GB/s | 716.8GB/s | 672GB/s | 504GB/s | ||
| TGP | 320W | 285W | 220W | 200W | ||
RTX 4080 SUPERについて
4080と4080SUPERは順当にちょっとだけスペックアップした感じがしますね。
しかしながら凄い！買い換え！とはいきそうにない印象があります、ベンチマークの性能差では５％ほどと差はほぼありません。
しかし価格面については差をつけています、「4080」が1199＄だったのに対して「RTX4080SUPER」は999＄と200＄の差が生まれています。
国内市場での価格については「RTX 4080SUPER」が18万～20万円前後といった所、「RTX 4080」が21万円前後だった事を考えると２～３万円の値下げを達成しつつほんの少しスペックアップした形となります。
RTX 4070ti SUPERについて
4070tiSUPERに関しては結構違いが出ています特に分かりやすく売りになっている所はビデオメモリ容量が12GBだったのに対して16GBとパワーアップ。
昨今ではゲーミングのみならず各種AIを用いた場合にVRAMを大量に使うのでここの増強は用途次第でとても大きい差となっています。
メモリインターフェイスも256ビットの帯域にまで引き上げられており、ビデオメモリの面では4080に並ぶ性能へと進化しました。
ベンチマークについては10％ほどの性能アップと控えめですが、このGPUの最大の売りは前述の通りビデオメモリの大幅強化でしょう。
それでいながらTGPは4070tiと変わらずなのでワットパフォーマンスがよく、ここも魅力的な部分の１つ。
価格についてはRTX4070ti SUPERが13万円前後となっています、RTX 4070tiも同じくらいの値段だったのでこのビデオメモリの増加でお値段据え置きは中々ですね。
RTX 4070 SUPERについて
ボリューム層・需要的が大きそうな4070SUPERについては、CUDA コア数が大きく増えて処理能力が向上、2 次キャッシュも 36MB から 48MB へとアップしています。
ベンチマーク比較では6%～14%のスコアアップとなりSUPERシリーズで処理性能の向上は１番となっています。
その影響でSUPERシリーズで唯一TGPが200Wから220Wに増加しています。
メモリの4070ti SUPER、処理性能の4070SUPERといった風に性能が引き上げられる部分の違いが出ています。
価格については9万5000円前後となっています、無印と比べて数千円安くなっていますね。
総括
これから控えているであろうRTX50シリーズまで待てるか待てないかの勝負となりそうな商品かなといった所、これを出すという事はRTX50が近い訳では無いかもしれませんね。
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